オープンダイアローグ

雑感

一般質問2日目。他の人の質問を聞いた。終わってからは全員協議会。そのあと議会だよりの打ち合わせと協議。いよいよ予算質疑の準備に入る。

「倫風」という実践倫理宏正会の雑誌が自宅に届く。朝起き会の会員なので会報が届く。入会してかなりになる。
「なんで入っているの」
という疑問が湧く人もいるだろう。
議会だよりの取材で、当時のU議員と地域を回っていたときに、ミドルエイジの女性の方々が5〜6人ほど集まっていたので、話をしにいったことがある。そこで「U議員も朝起き会に入ってくれているので、ぜひ東芝さんもお入り下さい」と誘われたことが出発だった。断れないので入会し、年会費と雑誌「倫風」の購入となった。
「倫風」という雑誌は、前会長の死去による会長の代替わりによって、雑誌の編集方針が大きく変化して紙面が刷新され、読み応えのあるものになった。以前は、「愛和」の話がほとんどで読みたくなるような企画もなかった。編集方針の変化は劇的だった。
最近届いた4月号には「今高めたい対話の心」という特集があり、この中に精神科医の森川すいめいさんの話として、オープンダイアローグのことが書かれてあった。この話は、ぼくが研究してきた会議の開き方につながるものだったので、『感じるオープンダイアローグ』という本を買って読むことにした。記事から本へ。新しい取り組みとの出会いとなった。

日本の精神病院の入院患者は、全世界の5分の1を占めている。地球上で入院している精神病院の患者のうち5人に1人が日本の病院の患者だということになる。オープンダイアローグ、対話を開くという意味のあるこの言葉を使い、確立された方法で対話を行えば、薬を飲まなくてもいいようになり、社会復帰したという成果が生まれている。このオープンダイアローグという対話による治療の方法は、フィンランドのケロプダス病院で生み出されたもので、多くの国々で取り入れられている。日本は世界の動きから大きく遅れている。

患者の話を患者のいないところではしない。本人と家族や関わっているスタッフ(医師や看護師、ケアマネージャーなど)で60分を目処に対話をするという方法だ。本人が話しきるまで聞き、家族の話を聞き、その後でスタッフが輪になって本人の話をして、その後で、「今の話で何か言いたいことはありますか」とまた本人に聞く。説得するのでもなければ、話し合って合意点を導き出すのでもなく、相手の話を話しきるところまで聞くことを繰り返す。そうすれば次第に病気の症状が改善するというものだ。

なかなか面白い。


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雑感

Posted by 東芝 弘明